栄町の夜②

えのる

2023年12月25日 09:00

ルフュージュをあとにして、栄町市場の中をうろうろ。
ふと足を止めた店先で、ちょうどそこの店主らしき方と目が合いました。
和食の店をやってます、と穏やかな声でポツリ。


「茶屋小料理たにもと」。
今まで全然気づかなかった。。。
これも何かの縁、ここにしましょ。

店内はこじんまりと、カウンター席のみ。
若い店主は、宮崎県都城市出身とか。


炭酸系が飲めないと伝えると、緑茶ハイをすすめられました。
よくある濃い緑茶とは明らかに違います。
すっきり飲みやすく、上品なお茶の香りがします。


相方は、泡盛をロックで。
「翠古」は、古式製法を復活させて造られたとのこと。
やわらかな甘みがあります。

お料理は、百合根饅頭と栗ご飯にしました。


出来上がるまでのつなぎに、出し巻きを注文。

店主の背後に写っているのは、茶道具の柄杓。
なるほど、これで美味しいお茶が飲めるというわけね。


見た目は、お揚げのよう。
お出しが程よく、しっとり仕上がっています。


ごぼう、山芋、冬瓜、人参、かぼちゃ、枝豆、むかご、落花生。
見目麗しい、百合根饅頭。


取りやすいように具が2等分してありました。
なんとも滋味深いお味。


そして、土鍋で炊いた栗ご飯を曲げわっぱに移して登場。


沖縄で初めていただく栗ご飯。
七分づき米で炊き上げられ、おこげが香ばしい。

どれも丁寧なお仕事。
那覇にも、諭吉さんレベルの日本料理店はあるのでしょうけど。
ここ栄町市場で、このような京料理がリーズナブルにいただけるなんて。

今は、お酒を控えている身。
次は是非、店主の淹れるお茶をいただいてみましょう。



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